八重洲口近くの事故について
東京駅八重洲口近くの高層ビル工事現場で鉄骨建方作業中に
梁が外れて作業員もろとも落下する重大事故が発生しました。
都心で周辺にビルが密集する中で地震や台風が多い日本で
51階建ての高層ビルを新築する工事はスーパーゼネコンの中でも
優秀な社員を集めたスペシャルチームにしか出来ません。
しかも掘削作業と並んで超ハイリスク作業の鉄骨建方中の事故です。
部材精度はもちろん取付手順も安全対策も万全だったと思います。
原因が早く知りたいです。
事故防止の安全対策は年々厳しくなっています。
ゼネコン現場では後から参加する内装屋に対しても
ヘルメット、安全靴、安全帯、長袖の着用が義務付けられています。
職長はミィーティングや新規教育に追われて実際の作業が出来ないくらいです。
真夏の現場ではフル装備着用自体が苦行です。
事故に遭った重量鳶の作業員も20キロ以上の装備を着用していたはずです。
9月中旬まだまだ酷暑の直射日光を浴びながらの作業だったはずです。
そういう作業環境が事故を起こしたと自分は思います。
以前床フローリング貼りを安全帯使用して作業させられた事があります。
わざわざ親綱張りました。
立ち馬の入らない小さいフィッティングルームの壁仕上げで足場組させられた事もあります。
3カ所あったので高額でした。
室温40°Cくらいの作業環境の中でフル装備で多人数突貫作業させられた事もあります。
汗と作業スペース確保出来ず、ロクな作業出来ません。
フードコートの1テナントの厨房工事なのに正副管理者配置させられた事もあります。
作業の邪魔で居場所がありませんでした。
そういう事象はだいたい技術力の無いダメなゼネコン担当者の現場で起こります。
安全対策は装備ではなく総合的に考えないといけません。
今回の大事故も通行人や下層階の作業員に死亡した人がいないのは
不幸中ながら安全対策の賜物だと思います。