お、おがえりなさいませ、ごスずん様
有隣堂の「東北6県フェア」でついつい何冊か文庫本を買いました。
その中でとりあえず
越谷オサム氏著「いとみち」を読みました。
青森の田舎の高校に通う16歳の女の子が
人見知りの性格と婆さん譲りの本格的な津軽訛りを直すため
青森市内のメイドカフェでバイトする物語です。
作者は東京生まれのようですが
会話の訛り具合や登場人物たちの名字とかが
青森あるあるで面白かったです。
特にいつも日常会話は訛りがキツくて判別不能な婆さんが
津軽三味線の達人で、ロックも好きで
英単語の発音だけは訛らずにビシッと決めるところが可愛いです。
本を読んでいるうちに高校時代を思い出し
自分でも津軽弁を喋れるような気がしてきました。
作中の津軽三味線演奏の描写も見事でした。
自分も高校時代にねぶた祭りのお囃子の笛を吹けました。
太鼓(あくまで正調ではない)は叩けても笛まで吹ける人はそれほど多くなく
おかげで結構モテました。
但し独学で正調では無かったので
祭りの初日にお囃子隊の正調太鼓の人から練習したいので
「そばでふいでけろ」と言われた時は
「むりだじゃ、かえっでちょうしくるってまうど」と断りました。